「切り紙絵」のアート作品です。秋、赤・オレンジ・黄、と色とりどりに染まる木々の葉は、とてもきれいです。目線を上から下に向けると、地面の上には、木々とは違った美しい彩りが。枝から落ちた葉が、地面の上で幾重にも重なり、地面には色とりどりの“落ち葉のじゅうたん”。図案を作るときは、紙の上に描く作業なので、「この葉の先端は、こっちの葉の上に。葉柄側は、あの葉の下へ潜り込ませて...」てな具合に、めちゃくちゃ複雑に入り組ませて、図案を描いてしまいました。色画用紙を彫り抜き、いざ貼り重ねる段階になったら、も～う大変。「こっちの葉は、この上に...でも、あっちの葉の方が、もっと下にあるし、向こうの葉は、先端が上になっていて...あれっ、この葉はもっと下...」頭はパニックでした。こんがらがった頭を、何とか整理しながら、図案通りに仕上げることができました。私は、普段“型絵染め（かたえぞめ）”という、染め物の作品を作っています。その名の通り“型絵染め”は、“型紙（かたがみ）”を用いて、作業をしていく染め物です。考案した図案をもとに“刀（とう）”という型彫り（かたぼり）専用のカッターを用いて、“渋紙（しぶがみ）”を彫り抜き、型紙を作っていきます。この型彫りの技術を活かして、身近に飾れ、しかも彩りのあるアートを、何か作れないだろうか、と考えたのが、この「切り紙絵」です。パーツ１つ１つ、すべて手彫りです。写真では、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、画面に奥行きを持たせるため、遠くにあたる（後ろにある）パーツから貼っていき、手前にあたるパーツを、その上に貼り重ねて、遠近感を表現しています。図案はすべてオリジナル、作業はすべて手作業です。そのため、作品は『一点もの』となっています。素材　　色画用紙額材質　　ＭＤＦ，ガラス　　　壁掛け・スタンド両用額サイズ　　約２４ｃｍ×約１９ｃｍ窓面サイズ　　約１７ｃｍ×約１２ｃｍ